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お探し物は図書室まで|感想|青山美智子著|心が疲れた時に読みたい5つのストーリー

 


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ご訪問ありがとうございます(*^^*)

 

いつかやろう。

またあとでやろう。

今は忙しいから。

その繰り返しの毎日。

やる気もなくしかけている。


その夢を叶えるのはいつ?

 

そのときになって、今と同じ情熱や体力があるのだろうか?


夢物語にならないように、今できることは、今すぐしよう!


と心から思いたくなる、何度も読み返したくなるような、図書室を軸に繰り広げられる5つのハートフルストーリー、青山美智子さんの新刊「お探し物は図書室まで」の本のレビューです。

 

それぞれのストーリーのおすすめポイントを見出しのタイトルにもしています。

 

こちらの本のテーマは仕事と本なので仕事で悩んでいる人にもおすすめです☆

 

 


お探し物は図書室まで

 

 

 


【第一章~誰でもできると思っている仕事に悩んでる人へ~】

 

主人公、朋香21歳、婦人服販売員。


「誰でもできる仕事だし」

 

「すごくやりたかったとか、夢があるとかじゃなくて、なんとなく入社しちゃった感じで」

 

「でも働かないと、ひとり暮らしだし、誰も養ってくれないし。」


その言葉に、司書さんが言ってくれたストレートな肯定とは。


「誰でもできる仕事」


だと卑屈になって勘違いしていたのかもしれない。

 

何が起きるかわからない今の世の中で、今自分にできる目の前のことを精いっぱいやること、やれることの大切さ。

 

過去のがんばりが思いがけず今の自分に役に立つこともある。

 

続けることでわかることもあります☆

 

そんなことを前向きに思いたくなる一つ目のストーリー☆

 


【第二章~「いつか」と都合のいい言葉を言っているうちは夢が終わらない~】

 

主人公、諒35歳、家具メーカー経理部。

 

「いつか」

 

そんな都合のいい言葉が口癖になってしまうことって日常生活のなかでも、多々あると思うんですよね。

 

例えばあなたは今は会社員だけど将来起業したいという夢があるとします。

 

でも「いつか」と言っているうちは


「業を起こすことも」

 

「今いる場所を手放すことも」


全部出来ないと思います。

 

夢を見ることが楽しくて、美しい夢のまま、でもいいならそれもありだと思います。

 

でも夢のその先を見たくなったとしたら?

 

チャンスを掴むのにはタイミングがあると思います。

 

チャンスは動かなきゃ、掴めなきゃ意味がない。

 

そう思ったタイミングで、まず出来ることから、手の届くところ足の届くところから、たった10分でも、動きだしてみると明日が変わるかもしれません☆

 

パラレルキャリアクラウドファンディングにも興味がある方にも読んでみて欲しい、そんな風に思える2つ目のストーリー。

 


【第三章~やりたいことがやれないもどかしさを感じている人へ~】

 

主人公、夏美40歳、元雑誌編集者。

 

仕事に家事に育児に忙殺されてしまうことってありませんか?

 

本当はもっとやりたいことがあるのに、やれないもどかしさ、なんだかどれも不完全燃焼。

 

このまま日常に忙殺されたままなの?

 

この先私はどうやって生きていったらいいの?

 

誰のために、何のために頑張っているんだろう?

 

もう私頑張れない、と思いたくなるくらい心身共に疲れてしまったこと。


司書さんは言います。

 

「みんな人生でいちばんがんばったのはたぶん生まれたとき」


だからその後の大変なことはきっと乗り越えられる。

 

だってこの世に生まれてこれたから。

 

「嬉しいとか、幸せとか、感じることがあったら私がんばって生まれてきたかいがあったって噛みしめてる」


人生楽しいことばかりじゃなくて、むしろ世知辛いこの世の中、生きていくことさえ辛く苦しくなることもあるかもしれないけど、がんばって生まれてきたかいがあることを噛みしめる瞬間があるということ。

 

幸せのカタチに優劣も完成形もない。

 

もっと目の前の景色を楽しんで、太陽の日も月の日も、物語のなかの「太陽の目」「月の目」の両方で明日も頑張ってみようかなと思いたくなる、胸が温かくなる3つめのストーリー☆

 

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【第四章~どこにも居場所がなくて何者にもなれずにいると思っている人へ~】

 

 

主人公、浩弥30歳、ニート。

 

ニートの主人公に会社員の友人が言った一言。

 

「絶対安泰で大丈夫な仕事なんてひとつもない、みんな危ういバランスで成り立っていると思うよ」

 

会社員として働きながら、小説を書き続けている友人。

 

書き続けてこれたのは、10代の頃のニートの主人公が友人に言った一言。

 

「面白いから書き続けろ」

 

誰かの一言が、何かを始める、継続する原動力になることってありませんか?

 

「誰かが誰かを想うことが居場所を作っているということ」

 

かもしれないと思える4つ目のストーリー☆

 


【第五章~定年退職したあとも打ち込める何かを持つということ、社会との繋がりを感じること~】

 

主人公、65歳、定年退職して半年後。

 

今の65歳はまだまだ若い。

 

特に趣味というものもなく、会社一筋で過ごしてきて、定年退職後はぽっかり空いた時間を持て余していて、何をしたらいいのかわからない。

 

妻から勧められた囲碁教室だけど、自分には合わない気がする、、。

 

定年後も毎日繰り返し続く人々の生活、営み。

 

会社だけが社会じゃない。

 

過去でも未来でも接点を持つことによって、人と人とが繋がることの意味と社会。

 

この5つ目のストーリーを読んだら、きっとカニ歩きしてみたくなるかも!?(#^.^#)

 


【あとがき】

 

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この物語には

 

「小町さゆりさん」

 

という司書(リファレンス)が登場するのですが、

 

「何をお探し?」

 

と登場人物たちに声を掛けてくれます。

 

そして小町さんが登場人物それぞれにおすすめの本と羊毛フェルトで作った本の付録を渡します。

 

本の付録はとくに説明もなくて、小町さんからの無言のメッセージなのですが、登場人物それぞれが、そのことに気付いていく過程が丁寧に描かれています。

 

どのストーリーも読んだあと、じんわりほっこり癒されます。

 

明日も頑張ってみようかな、と優しく背中を押してもらえるような素敵な本☆

 

最後までお読みくださり、ありがとうございました(*^^*)

 

 

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