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お笑い芸人バービーさんの生い立ちから現在までの等身大の本音が赤裸々なまでに綴ってある、バービーさんにとってはじめてのエッセイ集。
本音を上手に伝えられるようになりたい!
と思っている方にとくにおすすめの本になります。
「本音」
ってなかなか人に話せないことのほうが多いかもしれません。
バービーさんの場合は
- ずっと本音を隠して生きてきたけど、本音を隠せば隠すほどに誰かとの本音の共有を渇望していることに気付いた
- 勝手にジャッジされる居心地の悪さとお笑い偏差値コンプレックス
など、葛藤があったのですね。
私も本音を言うことが得意じゃないです。
本音を言ったことで誰かを傷つけるかもしれない、自分が傷つくかもしれないと思っているからかもしれません。
あとは本音を言っていい相手と言ってはいけない相手を判断しているからかもしれません(本音と建前ともいいますね)
そして
本音を伝えること
と
相手のことを考えずに何でも思ったことを相手に伝えること
はちょっと違います。
「相手に本音を上手に伝えるためには、まず自分の本音としっかり向き合っていくことが大事」
とバービーさんの「本音の置き場所」を読み終わったあとに思えます。
※ちなみにこちらの本はFRaU web(現代ビジネス)2019/12~2020/9の連載に加筆修正、書き下ろしコラム、悩み相談、料理ページを加えたものになります。
【キャラクターの因数分解】
例えば自分のキャラクターで悩んでいるとします。
バービーさんの相方さんのハジメさんを例にしますと
「芸人」と「釣り師」
「常識と自然」と「規則性と不安定」
ふたつの全く異なる本質に翻弄されて、上手くキャラクターを出しきれない場合どうしたらいいのか、という問題をバービーさん流の因数分解のやり方で対処しています。
【昔に比べてさまざまな「役」を必要とされる今の社会】
本当の自分がわからない、というのは仮面がいくつもあって混乱しているのではなくて、自分が何で充たされるのかを分かっていないということかもしれません。
今の若い人達も「本当の自分がわからない」という人は多いそうです。
SNSでの自分、友達といるときの自分、パートナーといるときの自分、仕事をしているときの自分、学校や地域での役割、母親・父親としての自分などなど色んな顔があると思うし、女優さんや俳優さんではありませんが、役を引きづってしまうこともあると思うんですよね。
そんなときにはバービーさんの
「生きがいの因数分解」
をしてみることで、役という考え方をもっと肯定できて楽に捉えることができそうです。
【自分はどうしたいの?バービーさん流の本音との向き合い方】
バービーさんの本音の向き合い方は
「書くこと」
書くことで自分と対話し客観的にもなれたそうです。
やりたいことを言葉にすること。
書くときのポイントは、やりたいと思っていても、どこかで無理だと決めつけないように、お金の心配もせず、逃げられそうにないしがらみも、誰かの批判もいったん置いておいて、ただシンプルにやりたいことを想像して書くだけ。
これなら誰でも出来そうですよね☆
【あとがき】
向上心まみれ、承認欲求まみれの自由奔放なバービーさんの20代。
読んでいて温かい気持ちになったシーンがありました。
「ひまわり教室」
と
「おにぎり」
のところです。
ここはご両親の本音(愛情)がわかったシーンなのではないでしょうか。
そのとき気付けなくても、時間が経ったときにわかる本音もあります。
大人になるにつれ、本音を言うことを難しく考えてしまうときもありますが、バービーさんの本を読んでみると、もっと心も自由でもいいのかなと思わせてくれます。
それとバービーさんがお笑いの仕事や今携わっていることに愛と誇りを持っていること(本音)が伝わってきます。
本音を上手に伝えられる人になりたい!という方にとくにおすすめのバービーさんの本のご紹介でした☆
最後までお読みくださり、ありがとうございました(*^^*)