
夏になると無性に食べたくなる冷やし中華。
「冷やし中華、始めました」という文字を見ると、今年も暑い夏が始まるんだなと思います。
冷やし中華発祥のお店といわれている1937年(昭和12年)創業の中国料理店「龍亭」が宮城県仙台市にあります。
龍亭では、暑い夏でもおいしく食べられる麺料理として「涼拌麺(リャンバンメン)」を考案し、一年中冷やし中華を楽しむことができます。
また1年を通して同じ味を提供しているわけではなく、気温や湿度、体調などが変化することを前提に季節に応じて麺や具材、自家製だれの味わいにも変化を加えているのも特徴です。
栄養バランスが良く、彩りも美しい料理を目指して誕生したこの一品が、現在の冷やし中華のルーツといわれています。

【元祖ならではの「別皿スタイル」】

龍亭の冷やし中華は、一般的な冷やし中華とは異なります。
多くのお店では麺の上に具材が盛り付けられていますが、龍亭では麺と具材が別々の皿で提供されるのが特徴です。
麺は涼し気なガラスの大皿に美しく盛られ、先に提供される別皿には色鮮やかな具材が一つひとつ丁寧に並べられています。

錦糸卵やハム、蒸し鶏、チャーシュー、きゅうり、キクラゲなどが美しく盛り付けられ、その見た目はまるで前菜の盛り合わせのような上品さがあります。
別皿だからこそ、それぞれの具材の味や食感をじっくり楽しめます。
具材を前菜として楽しみ、締めとして麺の旨みを味わうのもおすすめだそうです。
自分好みに麺へ盛り付けながら食べる時間も、龍亭ならではの楽しみ方です。

【醤油だれが元祖の味】

龍亭では、醤油だれと胡麻だれの2種類から好みのたれを選ぶことができます。
初めて訪れるのなら、おすすめは元祖の醤油だれです。
ほどよい酸味とまろやかなコクが絶妙なバランスで麺とよく絡み、最後まで飽きることなく味わえます。
龍亭の冷やし中華は、生のオレンジとレモンをたっぷり使ったこだわりの自家製だれで、お酢の尖った酸味ではなく柑橘系の果物の甘酸っぱさが特徴です。
一方、胡麻だれは香ばしい風味と濃厚なコクが楽しめる人気の味わいです。
具材を少しずつ加えながら食べることで、一口ごとに違った味わいが楽しめるのも魅力。
シンプルな料理だからこそ、素材の良さと丁寧な仕事が際立ちます。
【地元でも愛され続ける老舗】

店内は広くはないのですが、落ち着いた雰囲気で、長年地元の人々に親しまれてきた老舗ならではの温かみがあります。
また「冷やし中華発祥の店」として全国から多くの人が訪れる人気店でもあり、土日はもちろん平日も行列になることも多いです。
伺った日は平日のランチ時間だったのですが、3〜4人ほど並んでいてランチ時間ともなるとお客さんが次々と入店していましたが回転も早いので並んでいても入りやすいと感じました。
夏には発祥の味を求める多くの人でにぎわいます。
仙台といえば牛タンや笹かまぼこ、ずんだ餅などが有名ですが、食文化の歴史を感じられる龍亭も、ぜひ訪れたい名店の一つです。
【一度は味わいたい、元祖の冷やし中華と他のメニュー】

全国で当たり前のように親しまれている夏の風物詩の冷やし中華。
仙台でその始まりの味を約90年にわたり受け継がれてきた龍亭の一皿には、「暑い夏でもおいしい料理を届けたい」という創業当時の思いが感じられます。
お値段は冷やし中華だけ他のメニューと比べて高めの設定で1760円(税込)ですが、他の冷やし中華とは違う上品な冷やし中華を味わえます。
平日だと日替わりランチ1210円(税込)もあり、内容はお料理2品・点心・ライス・肉まん・スープ・香の物と点心2種盛・チャーシュー・肉まん・網春捲き・ミニ焼きそば・杏仁豆腐の中から好きな点心をひとつ選べます。

日替わりランチ弁当はテイクアウトもできます。
炒飯とか焼きそばなど他のメニューは1000円前後でした。


仙台を訪れた際には、ぜひ龍亭で元祖・冷やし中華を味わってみてください。
具材を自分で盛り付ける特別なスタイルと、変わらぬ伝統の味は、まさに一度は食べたい仙台を代表する名物です。
■場所 〒980-0012 仙台市青葉区錦町1-2-10
■定休日 水曜日
■電話番号 022-221-6377
■営業時間
平日ランチ:11:30~15:00(LO 14:30)
土日祝ランチ: 11:30~15:00(LO 14:30)
ディナー: 17:30~21:00(LO 20:30)