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映画レビュー【平場の月】ちょうどいい幸せとは?大人のリアルな恋愛と人生

2025年11月14日全国公開の「平場の月」を観ました。

原作は2018年に刊行され第32回山本周五郎賞を受賞した朝倉かすみさんのベストセラー小説を実写映画化。
監督は土井祐奏さん、脚本は向井康介さん。

50代の等身大の大人の恋愛を描いた作品です。

堺雅人さんと井川遥さんという実力派俳優が演じていることで話題になっていたので楽しみでした。

堺雅人さんが

「一生懸命生きてきた人ほど響く作品」

とこの映画について語っていました。

年齢と人生経験を重ねた人ほど共感できる部分が多い作品なのだろうと思います。

 

【平場の月のあらすじ|キャスト】

あるとき、妻と別れて地元の印刷会社で働いている堺雅人さん演じる青砥健将と夫と死別しパートで生計を立てている井川遥さん演じる須藤葉子が再会します。

葉子は青砥が中学時代に想いを寄せていた女性でした。

50代となった二人は人生経験も重ね、お互い独り身となったことを知り意気投合した二人は空白の時間を埋めるように同じ時間を重ねていきますが、やがて二人の身に起こることとは?

主なキャストは

・青砥健将(堺雅人さん)
・須藤葉子(井川遥さん)
・青砥の元嫁(吉瀬美智子さん)
・前田道子(中村ゆりさん)
・八十島庄助(でんでん)
・うみちゃん(安藤玉恵さん)
・安西知恵(椿鬼奴さん)
・リリー(柳俊太郎さん)
・青砥健介(倉悠貴さん)
・鎌田雄一(成田凌さん)
・児玉太一(塩見三省さん)
・江口剛(大森南朋さん)

【映画レビュー(感想)|ネタバレなし|平場の月の意味|主題歌は星野源の「いきどまり」】

50代にもなると親の介護や離婚や死別、仕事もルーティン、子供も自立し、新しいことをする気力もないかもしれない。

日常のなかにあるちょうどいい幸せがいい。

青砥の「ちょうどよく幸せなんだ」という言葉が心に沁みます。

ちょうどいい幸せって、自分にとって無理がなく、背伸びもせず、穏やかな、等身大のちょうどいい心の満足感、充足感のことなのだろうと私は思いました。

原作を読んでみようと思いました。

原作では丁寧な心理描写が描かれているというレビューが多く、たしかにこの映画では二人の心の細かい表現が演技に求められると思います。

限られた上映時間のなかで二人の繊細な心の機敏など表現されてはいるものの、観る側がそれを汲み取ろうとしなければ心が動く瞬間の細かなニュアンスや揺れ動きなど、感情移入が難しい場面もあったかもしれません。

でも最後は泣けました。

原作を読んでいない人にとっては観る人の想像力で受け取れるものは違ってくる作品だろうと思いましたので、私は原作を読んで答え合わせをしたくなりました。

「平場の月」のタイトルについて、朝倉かすみさんは最初から決めていたそうです。

平場の月に意味について、朝倉かすみさんはこう語っていました。

平場とは一般的な場所。

平場でうまく生きるって難しい。
足元ばかり気にしないで、もっと見上げてほしい、夢を持ってほしいという気持ちが込められているそうです。

二人が会っているとき、いつもそこに月があったように思います。

何度も出てくる居酒屋のシーンが好きです。

「一緒に居てくれる人がいるって当たり前のことじゃないんだよ」

という言葉が心に響きました。

二人にとってはちょうどいい幸せだったのかもしれない思いましたし、私にとってちょうどいい幸せって何だろうと考えたくなりました。

主題歌は星野源の「いきどまり」

「行き止まりの二人を月だけが見ていた」

のフレーズが耳から離れません。

最後にこの曲が流れてきたときに、切なくもあたたかく優しい気持ちになりました。

 

 

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