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2021/7/9(金)~9/5(日)仙台市博物館で開催されている特別展「ライデン国立古代博物館所蔵 古代エジプト展」に行ってきました。
小・中学生の自由研究や調べ学習などにもおすすめです。
仙台都市圏内の学校に通っている、または住んでいる小・中学生なら学校で入学時に配られた「どこでもパスポート」を持参すれば、観覧料(小・中学生900円、平日割引だと800円)は無料になります。
この「どこでもパスポート」は学校の課外学習などでも使います▼
仙台市博物館で開催されている「古代エジプト展」の見どころは、オランダにあるライデン国立古代博物館が所蔵するヨーロッパ有数のエジプト・コレクションにより、人や動物のミイラ、棺、石碑など厳選された資料約250点の展示、古代エジプト文明の様々な側面を解き明かすとともに、科学技術を駆使した研究により判明した、古代エジプト人の医学知識やミイラ作りの過程、色や形に対する美学まで読み解かれています。
特別展では我が家は子供たちの理解がより深まるかなと思い「音声ガイド(貸出料金1台600円)」もお借りしました。
展覧会オフィシャルナビゲーター&音声ガイドはエジプトに2回行ったことがあるという俳優の西島秀俊さんと声優・ナレーターの森川智之さんのお二人の魅力的なお声で古代エジプトの世界により引き込まれますし、クイズもいくつか出されるので大人も子供も楽しめると思います。
- 【ミイラのCTスキャンで人以外にも動物の研究も進んでいる】
- 【時代によって変化する棺の装飾と死後の魂と死者の書】
- 【古代エジプトについて調べてまとめた新聞を作るのもおすすめ】
- 【仙台市博物館の場所|開館日|開館時間|駐車場|大規模改修工事に伴う休館について】
- 【あとがき】
【ミイラのCTスキャンで人以外にも動物の研究も進んでいる】
以前のミイラの研究では、包帯をはがしたり解剖する際にミイラ本体を傷つける危険があったのですが、ライデン国立古代博物館ではミイラを傷つけることなく病院で使われているCTスキャンで包帯の上からミイラを撮影して体の特徴を知ることができます。
動物のミイラもあり、猫やはやぶさ、蛇やワニなどもあり見ることができます。
ミイラ作りに必要な道具なども展示されていました。
【時代によって変化する棺の装飾と死後の魂と死者の書】
古代エジプト人は、死後も生まれ変わることを望んでいたそうで、そのためには死者の魂が肉体に戻る必要があると考え、その目印として死者の顔を表した棺にミイラを納めていました。
「シャブティ」といわれる人形は死者の姿をマネて作られたものですが、古代エジプトでは死後の世界でも死者は働くことを求められていたため、死者の代わりに働くようにと、シャブティがお墓に納められていたのだとか。
「ピラミディオン」はピラミッドの形に作られた石。石の表面には、死者の姿やヒエログリフと呼ばれる文字で記された呪文などが刻まれており、小型のピラミッドの頂上や、墓室の入口に置かれています。
棺の特徴は時代とともに変化していきますが、それを調べてまとめてみるのもいいですね。
絵や呪文で飾られているものにはそれぞれどんな意味があるのか、男性の棺を表しているものが手の拳だったり。
「死者の書」というのは、死後の世界の道筋を無事に通るためのガイドブックのようなものですが、パピルスという丈夫な草で作った紙に呪文などが書かれています。
また古代エジプト神話では、神々が動物の姿であらわれます。
動物たちが神の姿になった理由を調べてみるのも面白いです。
エジプトは多神教の国だったため、神様が沢山います。
例えば、
- バステト神 頭が猫の神様。
- セベク神 頭がワニのナイル川の神様。
- トト神 頭がトキ(ヒヒ)の知恵の神様。
- ラー神 頭の上に太陽が乗っている神様。
など。
見た目が個性的な神様が多いですね。
死後、「バァ」といわれる人の頭を持つ鳥の姿となった魂が肉体を離れて飛び回ると古代エジプト人は考えていたという話も興味深かったです。
【古代エジプトについて調べてまとめた新聞を作るのもおすすめ】
圧巻の棺の立体展示など、見どころ満載ですが、小・中学生の自由研究や調べ学習として例えば新聞用紙を使って、古代エジプトについて調べてまとめるのにもピッタリです。(新聞用紙(様式)は仙台市博物館に自由に持ち帰れるものが置いてあります)
仙台市博物館では夏休み自由研究サポートプロジェクトとして、特別展を見学された小・中学生に向けて、古代エジプトについて分かりやすく知りたい、調べたい!と思っている人へ、出口のところに参考資料も置いてありました。
サポート期間は2021/7/24(土)~8/24(火)の開館日で、場所は仙台市博物館 2階展示室出口付近、1階情報資料センター ホームページキッズコーナーで、疑問や新聞の作り方、書き方、まとめ方なども相談できます▼
小学校低学年の次男には難しいかなと思ったのですが、相談できるところがあり、サポートしていただけるのは嬉しいですね。
古代エジプト展以外にも仙台市博物館に来るのが難しい人に向けて、おうちで出来るテーマでワークシートなどの調べ学習サポートもあります。(詳細は仙台市博物館のホームページにも書かれています)
【仙台市博物館の場所|開館日|開館時間|駐車場|大規模改修工事に伴う休館について】
■場所
〒980-0862
仙台市青葉区川内26番地(仙台城三の丸跡)
■お問合せ
022-225-3074
■開館日
2021/7/9(金)~9/5(日)
■開館時間
午前9時~午後4時45分(入館は4時15分まで)
毎週土曜日は午前9時~午後6時30分(入館は6時まで)
■休館日
毎週月曜日
■駐車場
台数が限られているため、待つ場合もあり、混み具合は、土日の11時~14時の間が一番混雑するとのことなので、その時間帯は避けていきました。
ちなみに今後の巡回予定は
・山口県立美術館
2021/9/18(土)~11/7(日)
・兵庫県立美術館
2021/11/20(土)~2022/2/27(日)
・福岡市博物館
2022/3/12(土)~2022/6/19(日)
・北海道立近代美術館
2022/7月~8月(予定)
となっています。
ちなみに仙台市博物館は現在の建物となって35年が経つそうで、大規模改修工事を行うために令和3年10月1日~令和6年3月31日(予定)まで全館休館となっています。
大規模改修工事中の休館中もさまざまな活動は行っているそうで詳しくは仙台市博物館のHPをご覧ください。
【あとがき】
古代エジプト展で購入したお土産やグッズ(「塩キャラメルチョコクランチ」やお茶「神茶マ」、「ドリップコーヒー」、「アクリルオブジェ」)▼
古代エジプト展では、「ミイラ」も多数展示されていますので、とくに小学校低学年の次男がときどき怖がるところもありましたが、音声ガイドのおかげもあり、1時間程度でしたが飽きることなく騒ぐことなく最後まで見ることができました。
謎が解き明かされてきていますが、まだまだ謎も多く、知れば知るほど謎が深まる気もするし、芸術的でもあり神秘的でもあり、まだまだ知りたくなります。
最後までお読みくださり、ありがとうございます(*^^*)