◆◆◆自分磨きで女性の幸せを引き寄せる♪花屋さんのマイストーリー(全11話)◆◆◆
二泊三日の研修の一日目の最後は、ポールスミスさんの幹事で飲み会が開かれ、普段お会いできないような方々とも交流することができ、楽しい一日目を終えることができました。
二日目は自由行動でした。
ポールスミスさんの配慮で、他県の一人が何度か東京に研修に来ていて詳しかったので、先輩リーダーと私も、みんなと一緒にまだ周りきれなかったところに行くように話してくれていたようで、ポールスミスさんからも何度か電話をもらいながら、二日目もスムーズにお店周りをすることができました。
お花屋さんを巡りながら、途中でポールスミスさんが選んでくれたランチのお店やカフェもおしゃれで楽しかったです。
この研修で東京中のお花屋さんを周らせてもらったことだけでも贅沢なことだと思いますが、私にとっても、お花屋さんで働くことになってから全く想像もしなかった、夢のような、かけがえのないご褒美のような貴重な時間になりました(*^^*)
このときリーダーでよかった♪って心から思いました☆
そして、お店に戻り、どう自店に反映していこうかと考えていたときです。
今度は
「ポールスミスさんがお店に来ることになったよ!!」
とビオラさんが言います。
私(、、どうしようwまだお店に反映できてないかもw)
しかし、、
ビオラさん「ポールスミスさん、アユ美さんに避けられてる気がするんですよねぇ~~~って言ってたよw」
私(あっバレてたw)
ビオラさん「そんなことないよね~☆」
私「そんなことありません!!!」
と必死に否定することになります(-_-メ)
お店のリーダーとして、
「はい(-_-メ)じつは避けてたんです☆」
なんて思われたら、せっかくお店まで来てもらえることになったのに、進むものも進まなくなるかもしれないし、ポールスミスさんの人柄(チャラ男じゃないw)も二泊三日の研修でわかって安心したし、避ける必要はもうないよね☆とあらためて思い直し、今度は積極的に話しかけるという行動に出ることにしました(*^^*)
ポールスミスさん臨店指導一日目、、
お店にそのまま来るのかな?と思っていたら、少し離れたカフェの階段のところに座って、こちらをじ~っと観察しているポールスミスさんがいるではありませんか。
お店に入る前に、まずお店やお客様の様子などを観察していたのです。
しばらくして、やっと
「お疲れ様で~~す♪」
と入ってきたポールスミスさん☆
徐々に距離を詰めていかなければ!!
しっかりお店についてのアドバイスをもらわなければ!!
と今までの遠すぎる距離感を挽回しようとしている私でした。
その日のシフトは、ビオラさん、ラナンちゃん、私、というメンバーでした。
ポールスミスさんはまだ店だしが終わってなかったのを見て、みんなで他愛もない会話を交わしながら、手伝ってくれることから始めてくれました。
そして
「このお店には音楽がない」
ということに気づき、着いて早々コンポを買いにいってくれることになりました。
カウンターの中にいたラナンちゃんと私の前に再びコンポを抱え戻ってくるポールスミスさん。
私「おかえりなさい!」
ポールスミスさん「、、ただいま。」
ここから私は「避けてません!!」アピールで積極的に話しかけていたように思います。
色々話してみたら、なんだか楽しくなってきて、どれくらい時間が経っていたでしょうか?
私(すっかりビオラさんと隣のラナンちゃんの存在を忘れてしまうくらいポールスミスさんと話していると楽しくて仕事中なのに時間を気にする事を忘れてしまっていたのです!!ビオラさん、、!!)
と思った瞬間より、一歩先にポールスミスさんはすでにビオラさんのもとにいたのでした。
私(さすが、ポールスミスさん☆)
ビオラさんにコンポの説明をしていたのでした。
ポールスミスさんはお店全体、スタッフやお客様の動きなどを常に見ながら動いていたのも私たちには勉強になりました。
そして、ポールスミスさんが選んだ音楽が店内にかかると、お店に活気が出てきました♪
次はお店のディスプレイです。
ポールスミスさんは私を呼んで、ひと通り説明するとラナンちゃんと一緒に変えるように指示します。
どんどんお店の顔がポールスミスさんのアドバイスで静から動へと表情を変えていくのが、とても嬉しかったのを覚えています(*^^*)
(お店にも色んな表情があったんだ♪♪)
そんな思いと同時にディスプレイひとつでお店の可能性を感じました。
お店のVMD(ビジュアルマーチャンダイジング)は考えれば考えるほど無限大なのかもしれない、と思った瞬間でした。
VMDの三本の柱でもある、
- VP(ビジュアルプレゼンテーション)とは遠くからでもお店が何を訴求しているのかわかる部分。具体的には店舗の顔でもあるショーウィンドウや大型看板など。
- PP(ポイントオブプレゼンテーション)とはジャンル別に何が陳列されているのを示している部分。
- IP((アイテムプレゼンテーション)とは商品の一点一点がさらにわかりやすく陳列されている部分。
VMDによってお客様に興味を持ってもらえるしくみ作りが簡単に出来てしまうのです。
お客様に興味を持ってもらえたら、それだけ売上にも繋がることになります。
ポールスミスさんは常に販売員である
「わたしたちの目」
ではなくて
「お客様の目」
になることを教えてくれました。
例えば、色んなお花があるわけなのですが、販売員の目から見ると
「このお花、超個性的過ぎる外見だから、万人には受けないだろうし、売りにくいし、使いにくいかも」
というお花が入荷する場合があります。
そのときに
「これ、どうして売れないんだろう?」
「どうして出来ないんだろう?」
などどマイナス思考に陥ると、どこまでもマイナス部分が目につくものです。
そしていいこと何もありませんし、そこからは何も生まれません(-_-メ)
「どうしたら売れるだろう☆」
「何が出来るだろう☆」
と思考と視点のスイッチを変換してみるのです。
いつまでも同じ場所に立ち止まっていては景色が変わらないのと同じです。
ほんの少し動いただけで、絶景が見られる場所にたどり着くように♪
この個性的過ぎる花はどこに置いても存在感を主張するので目立ちます。
目立つということは人の目を引きます。
それを生かすVMDを考えるのが販売員の腕の見せ所でもあり、そのように考えたほうが楽しくなりますよね♪
「この花を主役とするなら、どの脇役とみせたらもっと素敵に見えるかな」
「隅に置いても目立つから、欲しい人は購入してくれると思うし、あえて主役にはせず、アイキャッチの役目だけに徹底してもらい他の売りたいものを売るVMDを考える」
売れない商品ほど、売ってみせる!!と思う心意気と気合いも大事かもしれません。
そして実践あるのみ!!なのがVMDの面白さなのです☆
実践するほどに新しい発見があるのです。
VMDとは遊び心を持ってやることで、どんどん新しいVMDが生まれるような、そんな楽しいマインドを教えてくれたのもポールスミスさんなのでした☆
▶▶▶第9話へつづく☆☆☆