◆◆◆自分磨きで女性の幸せを引き寄せる♪花屋さんのマイストーリー(全11話)◆◆◆
この日は、母の日が近づいていました。
お花屋さんといえば、この日は最も忙しく稼ぎ時となります。
お店には老若男女問わず次々とお花を買いに来てくれる笑顔のお客様が絶えず、体は疲れていても心は疲れないどころか、お客様からたくさんのエネルギーと笑顔を逆にこちらが貰える日でもありました(*^^*)
お母さんにありがとうの気持ちを込めてお花をプレゼントする☆
日頃、感謝の気持ちをなかなか言葉にして言えない人も多いと思います。
そんな人たちの想いも花に込めて☆
お店にいるスタッフだけでは手が回らないのでヘルプに来てくれる人たちと、裏で制作を担当してくれる人、配送の手配をしてくれる人、みんなのチームワークがとっても重要になります。
それぞれの持ち場をだいたい決めて、状況に応じてヘルプに入ったり、臨機応変に対応していこうと打ち合わせしながら会場作りをします。
母の日当日、
新社会人のスーツ姿の男性のお客様がブーケを買いに来られたのですが、はじめてのお給料でお母さんへお花を買っていきたいけど、どんなお花を選んだらいいかわからないとのことで、好きな色などお伺いしてからお花を選ばせていただき、目の前で私が作り始めると、
「うわ~スゲ~可愛い!!可愛すぎる!!俺こんなの作れない!!どうやって作るの!?」
とものすごく乗り出して興奮しながら実況中継して観察してくれたお客様もいました。
(お願い☆それ以上何も言わないで(*ノωノ))
(手元が狂うから~(*^^*))
なんてブーケについての感想なのに、まるで私に言われている感覚に勝手になりながら赤面して作ってたこともありました(≧▽≦)
お小遣いを握りしめたお子さんがお父さんと一緒にお花を選ぶ姿を見るのも可愛らしくて、微笑ましくて、思わずほんの気持ちお花をサービスしてしまいそうになることも度々ありました(*^^*)
普段お花屋さんに入ったことがなくて、母の日にはじめて買いに来てくれるお客様も多いので、どんなものを贈ったらいいかわからないお客様も多く、いろいろご相談に乗りながら一緒に選ばせていただくことも本当に楽しかったです。
「ありがとう☆」
「また来ます☆」
「あなたにお願いして良かったわ☆」
「とっても喜んでもらえました☆」
これほど嬉しい言葉はありません(*^^*)
閉店時間が過ぎても、お客様が途絶えることはなく、シャッターが閉まる寸前まで、笑顔のお客様を一人でも多く増やしたい気持ちで、みんな腱鞘炎になりかけている(なっていた)手の痛みも忘れるくらい、最後まで笑顔で頑張ったことは、今でもみんなとの思い出話に花が咲く話題です☆
「痛い」「疲れた」なんて愚痴を言う人はもちろん誰一人いませんでした。
みんなの連携プレーは神がかっていた!!
とさえ思います(*^^*)
最後のお客様は、お店のスタッフみんなが集まって見守る中、店長のビオラさんの華麗なる手さばきで作り上げた大きな花束でお見送りしたのでした♪♪
この年の母の日の客数と売上はお店史上最高だったと思います。
売上よりも、こんなに沢山のお客様がこのお店を選んでくれて足を運んでくれた☆
お母さんってスゴイ!!
とあらためて感謝を感じる日でもありました☆
そのことが何よりも嬉しかったのでした(*^^*)
▶▶▶第7話へつづく☆☆☆