◆◆◆自分磨きで女性の幸せを引き寄せる♪花屋さんのマイストーリー(全11話)◆◆◆
そんな悶々とした日々が一年以上続いたころ、ついにトマムさんが私にあの路面店への異動を決めてくれました。
春の訪れを感じさせるような3月のことでした。
3月といえば、お花屋さんも歓送迎会、ホワイトデー、お彼岸のお花の注文などで忙しくなるころです。
ここで頭角を現すことが出来なければ、お前クビにするぞ!!ぐらいのトマムさんからのものすごい眼力と圧を感じていましたw
ここで私は一念発起することになります。
とにかく先輩たちの技術をどんなことでも真似することにしました。
そして商品作りももちろんですが、お店作りも大切な要素です。
お客様が
「このお店素敵☆☆」
「入ってみたい♪♪」
と思いたくなるようなディスプレイ☆
お花屋さんってなんとなく、男性もだと思うのですが、意外と女性も入ってみたくても入りづらいんではないかと思うのです。
ここで私は当時の店長にディスプレイ作りを褒められることになります。
ここから仕事に自信を取り戻し、楽しくなってきたように思います。
そして追い風が吹くように、ここで当時の店長は更なるステップアップのため他県に異動する事になったのと同時に、新しく店長として他県から来たのが「ビオラさん」という、のちに私が最も尊敬することになる、とっても愛に溢れた色んな意味でスケールの大きい素敵な女性に出会うのでした。
ビオラさんはトマムさんの下で長く働いていたこともあり、トマムさんの話で盛り上がることもしばしばでしたw
お互いトマムさんには頭が上がらないのでした(*^^*)
ビオラさんも私と同じように専門学校を出たわけではなかったのですが、トマムさんが見込むのもわかる、才能、実力と努力、人柄の持ち主でした。
しかし、、
私とビオラさんは最初から意気投合したわけではなく、むしろ全くタイプが違うので最初はあまり話すことはなかったように思います。
他県から来て、いきなり店長になる、ということはよくあることだと思いますが、当時のお店のスタッフたちはビオラさんのことをまだよくわからなかったのと、今までの店長の存在も大きかったので警戒していたのでした。
しかもこのとき、お店自体がリニューアルすることになり、来たばかりのビオラさんを中心にお店のコンセプトなど新しく決めなければならなかったので、今までいたスタッフとしては反感を持つことになるのは当たり前のことだったのかもしれません。
ビオラさん VS. 今までいたスタッフ
と意見が対立することもしばしばでした。
今思えば、ビオラさんもこのときは相当辛かったと思います。
そしてひと悶着ありながらも、無事にお店がリニューアルオープンすることになりました☆
この件のあり、少しずつビオラさんとも打ち解けてきたころ、新しくお店に入ってきたのが、のちに愉快な仲間達の一人になる「ラナンちゃん」というキュートな女性でした。ラナンちゃんは私と同じ誕生日で妹のように可愛い後輩になるのでした。
そしてしばらくして、「カラーちゃん」というスラっとした長身美人の個性的過ぎる仲間が入ってくるのでした。
ビオラさん、ラナンちゃん、カラーちゃん、私と全くタイプが違う4人ははたして打ち解けあうことは出来るのだろうか?と思ったのも束の間、私たちは愉快な仲間として同じ志を持ち、ときに戦友のように、ソウルメイトのように、本当に濃く、笑いと涙に溢れた時間を過ごすことになるのでした♪
このとき、私はお花屋さんでの経験を積み重ねていつのまにか、あの憧れの路面店でのお店のリーダーになっていました。
▶▶▶第5話へつづく☆☆☆